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執筆者の写真大知 上井

新ひだか町立静内中学校公開研究会が開催されました。

11月10日(金)、新ひだか町立静内中学校の公開研究会が開催され、

・授業者:松本幸玖先生 中学校3年生社会科

  公民的分野 第3章 現代の民主政治と社会 3節 地方自治と私たち

・授業者:辻井秀和先生 中学校3年生理科

  単元3 運動とエネルギー 第3章 エネルギーと仕事

が公開されました。


社会科では、自分が暮らしている地方公共団体における政策について、

 ①タブレット(Jamboard)による提案書の作成

  …修正がしやすい・お互いにアドバイスをするために付箋の機能を活用できる

 ②他者の提案書にアドバイスする時間の設定

  …自分の提案書をよくするためのヒントを見つけられる

といった活動を通して考え、自らの学習を調整したり、自分の考えをさらに深めたりしやすくできるのではないか、という仮説を設定しました。

 そして、「課題を解決するために、状況に応じ、学びを活用して表現できる生徒」を目指す生徒像とし、本時の授業を行いました。


「新ひだか町のよりよいまちづくりのために、どのような政策があったらよいか」という課題と活動の手順を把握した後、タブレットを用いて提案書の作成を個々に行いました。


小グループごとに作成途中の提案書をタブレットで共有し、アドバイスし合いました。

大変積極的に意見交流を行っていたグループもあり、これほどまでに語り合えたら個々のアイディアの広がりや深まりが期待できると感じました。


本時の課題のまとめは、自身の課題解決の結果となり、それぞれの言葉でワークシートに記入していました。

ワークシートを用いて、本単元のゴールの確認と、ゴールへの向かい方(単元計画)を一人一人が理解していることや、毎時間の課題のまとめを自分の言葉で書き表している点は、主体的に子どもたちが学びを進める上で、とても有効な手立てだと感じました。



理科では、辻井先生自らが作った器具を使用した実験を通して、エネルギーの保存について深めることができました。

生徒はこの器具を使って、何度も鉄球やビー玉を転がしながら、どちらの方が先にゴールに到着するのかを試していました。その中でICT機器を活用して、動画を撮影してそれを元に比べることや、球のスピードのデータを集め比較するなど試行錯誤をしていました。

今回の授業では天候が雨であったことから、摩擦が大きくなってしまい、当初の想定と変わってしまう部分がありました。しかし、辻井先生の過程が大切なんだという姿勢がとても伝わる授業になっていました。



その後の授業別協議では、Google のJamboard を用いて意見交流をすることができました。Jamboardは共同作業に適したツールであり、授業だけではなく教員研修でも有効に使うことができるということを再確認しました。


全体協議では、

・静内中学校の研究の説明

・新ひだか町指導主事 神成浩様からの指導助言

・日高教育局義務教育指導班主査 中尾育夫様からの指導助言

をしていただきました。


静内中学校では、”生徒の変容を見る”というところに力を入れており、今回の公開研究会では、生徒の変容を見るために静内中学校で行っている参観方式に倣って授業を見させていただきました。

今回の方法では、より深く生徒の様子を見て考えることというメリットに気づき、とても勉強になりました。


神成指導主事や中尾主査からの指導助言では、今回の公開研究会を通しての良かった点や小中連携の視点からの振り返り、社会科・理科の学習指導要領の視点から見た今回の授業についての感想をいただきました。

どちらも大変興味深く、勉強になりました。


今回の静内中学校公開研究会は、大変実りあるものであったと思います。今後皆さんの実践などに今回の経験が生かされていくことを願っています。




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