令和6(2024)年11月30日、新冠町立新冠小学校を会場に、日高管内特別支援教育研究会総会並びに研修会が行われました。
今年度発足した日高管内特別支援教育研究会は、現在10名の会員と5名の準会員(町教委職員、幼稚園関係者、町相談支援センター)が所属しています。
この度、日高管内特別支援教育研究会が発足したことにより、日高管内の教育研究団体は、12団体となりました。

総会の冒頭では、下川会長よりご挨拶があり、本研究団体が「関わる全ての人たちのウェルビーイングのために」「みんなの思いを出し合える場に」という趣旨のお話をいただきました。

続いて鹿海事務局長より発足の経緯等について説明がありました。
【目的】
学習会や授業公開等の活動を通じて、日高管内の特別支援教育の質的向上を目指し、行政機関や福祉、医療等関係機関とのネットワークを構築する
【今年度の活動】
・本日の総会及び研修会
・通信の発行、発信によるネットワーク構築と強化
【今年度役員】
会 長 下川 徳久(新冠小学校長)
副会長 櫻井 亮(堺町小学校長)
事務局長 鹿海 圭吾(笛舞小学校長) ※会計も兼ねています
監 査 鹿海 裕子(新冠小学校教頭)
監 査 庄野 智弘(静内小学校教諭)


総会終了後、引き続き研修会が行われました。
参加者が2グループに分かれ、現在関わっている子どもたちの姿から感じていること、思っていることについて語り合いました。
⚪︎幼稚園・保育園の保育士・関係者は小学校の普段の授業を参観すると良い。そこから「小学校に送り出すために何をしたら良いのだろうか」という考えが生まれる。
⚪︎コロナ禍で育った子どもたちが今の小学校1年生である。この年代の子どもたちは、他人との関わりが極端に少ない子達であり、経験も少ない。このことから、子どもたちは昔の同年代の子よりも十分に育っていない、と思ってほしい。
⚪︎安平町の早来学園は、認定こども園の預かり保育の担当者が、小学1年生の支援員に配属されている。このことは子どもの安心感につながっており、大人も有益な情報交流を行うことができている。
⚪︎お互い(幼保・小)の現場を見ること、知ることがすごく大事だと思う。
⚪︎小学校1年生は、幼児教育の要素を取り入れた学習活動を仕組んでいくとよいのでは。
「勉強します」ではなく、「どうやって勉強をするようにしたらよいか」。
その中で見えてくる「気になる子」「救えるはずの子」に私たち教員は気付き、救うことができる。
⚪︎小学校への引き継ぎもお互いに具体的になるのではないか。
⚪︎保護者にも今の子どもたちの姿を理解してもらう機会が必要である。

それぞれの現場で子どもたちを見てきている人たちが語る子どもたちの良さや課題は、大変興味深く、もっと交流する時間がほしいと思ったくらいでした。
今後の特別支援教育研究会の活動がとても楽しみです。
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