11月11日(金)に、新ひだか町立高静小学校で、研修講座(道徳教育)兼 日高管内道徳教育研究大会が行われました。たくさんの方々の参加がありました。ありがとうございました。本講座は、『主体的に学び合う児童・生徒の育成』~「見通す・向き合う・振り返る」道徳授業の創造~ という研究テーマのもと、講話や提言発表、授業が行われました。
午前には、帝京大学教育学部 教授 赤堀 博行氏による講演がありました。講演の中では、資料を交えながら、道徳教育の特質を生かした指導と評価を図ることや明確な指導観をもつことの重要性について語られました。
また、日高町立日高中学校の田下 雅基教諭が全道道徳研に提出した「今日的な課題・地域性等を生かした道徳教育」に関する提言発表を行いました。その中では、日高中ならではの総合的な学習の時間との関連を重視した道徳教育の実践について説明がありました。
午後には、新ひだか町立高静小学校の馬場 さやか教諭による道徳科「ぽんたとかんた」(小学2年)、同じく高静小学校の戸塚 明宏教諭による道徳科「友達だからこそ」(小学6年)の公開授業がありました。どちらの授業も、研究仮説「①見通す②向き合う③振り返る」視点を取り入れたすばらしい授業でした。
公開授業後には、「道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めていたか」、「一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展していたか」の2つの視点から授業検討会を行いました。検討後には、北海道庁日高教育局 義務教育指導班主任指導主事 髙嶋 優美様、義務教育指導班指導主事 廣瀬 崇様による指導・助言がありました。
その中で、これからの学校教育における道徳性の捉え方の改善が必要との話がありました。その一つは、本時の授業で、子どもたちに何を気づかせたいか、考えさせたいかの内容項目(価値)をどのように児童生徒が時間を持って理解できるようにするかの工夫でした。また、授業を通して発表できなかった・しなかった児童生徒の理解や感じたことも全体で交流できるようにするために、一人一台端末の活用も一つの方法ではないかとお話ししてくださいました。
本講座を通して、正式に教科道徳として導入されてから小学校では3年目、中学校では2年目となる今、あらためて道徳教育の進め方や指導と評価のポイント、指導方法の工夫などについて理解を深めること大切だと気付かされた講座となりました。ぜひ、今回学んだことや感じたことを自身の実践に活かすとともに、参加された先生たちが自校・自町に戻って、これらを多くの先生たちとシェアしてくれることを期待しています。。
今後とも、日高教育研究所・教職員研修センターの活動にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
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