令和3年度研究主題
<研究主題>
『主体的・対話的で深い学び』の視点を取り入れた授業改善
~授業で意図的に「学びに向かう力、人間性等」を
涵養するための目標・指導・評価の一体化~
<研究仮説>
1 身につけた知識および技能を活用・発揮する場面を単元構想の中で意図的に設定することで、教科間の資質・能力が構造化され、「主体的・対話的で深い学び」を達成する授業改善が実現できるであろう。
2 単元を見通した学習活動を計画することによって、自己調整能力を適切に評価することができるだろう。
<研究の内容>
1 具体的な学習活動を示した単元評価基準の作成
2 単元において、粘り強い取組を行おうとする側面、自らの学習を調整しようとする側面を評価するための場面を意図的に設定する。
目指す子どもの姿
(8つの視点)
1 学習課題を理解し、学ぶ目的を明確にして取り組んでいる姿
2 十分に思考し、自分の思いや考えを書いたり、伝え合ったりしている姿
3 つまづきを解決するため、安心して質問をしたり、友達どうしで学びあったりする姿
4 お互いの発言や学習内容を関連付けて、自分の考えを広げたり、深めたりする姿
5 お互いの思いや考えを尊重しながら、聞いたり話し合ったりしている姿
6 お互いに交流する際に、視点を持って参加している姿
7 教師や互いの評価を意識せず、自分の思い考え発言する前向きに授業に参加する姿
8 学んだ内容や学び方を振り返り、自分の成長を自覚している姿
研究のねらい
と
研究の内容
昨今の社会は急激に変化をしており、少子高齢化やAIをはじめとした科学技術の発展などは、子ども達が生きる将来を予測不可能な時代としているとともに、教育現場に大きな影響を与えている。これからの社会や時代を生きていくためには、自分に必要な学びをさらに深めていかなくてはならない。技術発展がめざましい将来に向けて学び続けていくことが必要不可欠であると言える。
そのような将来に向けて、新学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」を通して、これからの社会に求められる資質・能力の育成を目指し、日高教育研究所・教職員研修センターのねらいとする。
令和2度に小学校、令和3年度には中学校で新学習指導要領が全面実施となり、各教科の目標や内容が「資質・能力」の3つの柱で再整理され、それに伴い学習評価の観点が3つに変更される。その3つの観点の中で、大きく評価の変わる「主体的に学習に取り組む態度」(学びに向かう姿・人間性等)の評価についての研究を日高教育研究所・教職員研修センターでは進めていく。
また、昨年度までの研究の中で「主体的・対話的で深い学び」を通して資質・能力を育むためには、授業ことではなく、単元全体を通して育むことが大切であることを共通理解した。従って、今年度も「単元全体を見通すために、『単元評価規準表』が有効であると考え、継続して進めることとする。